2025年8月20日
こんにちは。習志野駅から徒歩1分の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
「風邪をひきやすい」「朝からだるい」「最近子どもの姿勢が気になる」——そんな悩み、もしかすると「口呼吸」が原因かもしれません。

普段あまり意識しない呼吸。ですが、呼吸の仕方ひとつで全身の健康にまで影響するってご存じでしたか?
今回は、意外と怖い口呼吸のデメリットと正しい鼻呼吸の大切さ、さらにお子さんの発達にまで関わる重要なポイントをお届けします。
■「鼻」ではなく「口」で呼吸すると何が起こるの?

人は本来、鼻で呼吸する動物です。
鼻には「ウイルス除去」「加湿・加温」といった優秀なフィルター機能があります。
一方で口呼吸は、外気をそのまま体内に取り込んでしまいます。
◆鼻呼吸の凄さ
動物や人間に最初から備わっている鼻呼吸は口呼吸に比べてとても優れた能力を持っています。
・異物除去
鼻にある鼻毛や粘膜や鼻線毛などは異物除去として優秀なフィルター機能を持っています。
除去できるものとして、
・細菌、バクテリア
・ウイルス
・細かいチリ
など直径5μm以上の大きさを持つものは鼻を一瞬通っただけでほとんど除去してくれます。
・湿度温度調節
鼻は粘液で湿度が高く、入り組んでいる鼻の横の空洞を含めるとかなりの表面積を持っています。
冬のどんなに寒く乾燥した空気でも一瞬鼻を通り抜けるだけで、
体温と同じ温度と高い湿度の空気に変えてくれます。鼻は優秀な加湿加温装置でもあります。
一見大したことないと思っていた鼻呼吸も、実はこれだけ優秀な機能を持つ体に適した呼吸法ですね。
ではこの機能を果たすことが出来ない口呼吸は、体にどんな影響を与えてしまうのでしょうか?
◆口呼吸による主な影響
外敵から身を守るフィルターと外気の刺激を和らげる加湿加温装置がない口呼吸は、体に負担をかけてしまいます。

・風邪、インフルエンザにかかりやすくなる

・花粉症や喘息などアレルギー症状の悪化
・口腔内が乾燥し、虫歯・歯周病・口臭リスクが上昇

・睡眠の質の低下、いびき、集中力低下
・クチャクチャ音を立てる食べ方になる

・姿勢が悪くなり、猫背が習慣化する
「ただの口呼吸」と思っていたら、体と心にまで不調が広がるなんて…少し怖いですよね。
■子どもの口呼吸が与える成長への影響

特に成長期のお子さんにとって、口呼吸は要注意!
・顔つきが変わる(出っ歯・面長・ポカン口)
・姿勢が崩れ猫背になる
・集中力・免疫・睡眠の質が落ちる
このように、体の成長にも深く関わるのです。
幼少期から正しい呼吸を身につけることは、お子さんの健やかな将来を守る第一歩になります。
■0歳からできる!口呼吸を防ぐポイント

以下は、赤ちゃんの頃から取り入れられる習慣です。
正しい抱っこの仕方(首が後ろに倒れないように)
離乳食の与え方(舌や唇の使い方を意識)
食事の質(加工食品は控えめに、噛む習慣を大切に)
すぐに完璧を目指さなくても大丈夫。
まずは日々の中で少しずつ「鼻で呼吸する」ことを意識するところから始めましょう。
■今すぐできる!口呼吸から脱却するコツ
姿勢を正す(特に座っているとき)
よく噛んで食べる
口周りの筋肉を鍛える(あいうべ体操など)
就寝時に「口閉じテープ」を貼ってみる
慣れるまでは少し大変でも、鼻呼吸は本来人が持っている自然な機能。続ければ無意識でもできるようになりますよ。
■まとめ:呼吸を整えれば、健康も整う
毎日の呼吸。意識を変えるだけで、風邪をひきにくくなり、睡眠の質が上がり、笑顔も増えるかもしれません。
自分のため、そしてお子さんの将来のために、まずは**「鼻呼吸できているかな?」と鏡の前でチェック**してみてくださいね。
この記事であなたのデンタルIQがまた一つアップしました!
健康的な呼吸で、体もお口もすこやかに保ちましょう。