2025年10月01日
こんにちは。船橋市習志野台の子育て世代も通いやすい歯科医院「ウィステリアデンタルケア」です。
薬局にずらっと並ぶ歯磨き粉、どれが良いか迷ってしまいますよね。高価なものもあれば、手に取りやすい価格のものも。

「何となく香りが好き」「パッケージがかわいいから」で選んでいませんか?
実は、合わない歯磨き粉を使うくらいなら“使わない方がマシ”というケースもあるんです。
今回は、ご家族それぞれの状態に合った“正しい歯磨き粉の選び方”をお伝えします。
歯磨き粉って何が入ってるの?
歯磨き粉の裏側の成分表を見ると何やら難しいカタカナが並んでいますが、効果は以下のとおりです。
清掃剤・・・歯についた汚れを取りやすくする(研磨剤)
発泡剤・・・口の中に歯磨き粉を拡散しやすくする
湿潤剤・・・乾燥を防いでチューブの中で固まらないようにする
粘結剤・・・適度な粘り気を与える
香味剤・・・爽快感や香り付け
保存剤・・・長く使えるようにする
着色剤・・・色合いを整える
これが基本成分です。
これの量を少なくしたり多くしたり、何かを足すとお店で売ってる歯磨き粉になります。
歯磨き粉の実力はここが違う!
ある研究では、歯磨き粉ありのブラッシングは、汚れの再付着を約3分の1に抑えたという結果が出ています。
つまり、歯磨き粉は「汚れを落とす」だけでなく「付きにくくする」効果もあるのです。
プラスαの薬用成分
メーカーの歯磨き粉には特色をつけるために基本成分に加えて、
薬用成分という虫歯や歯周病に効果を発揮する成分が入っています。

この表は左から見れば自分の期待したい効果の成分名がわかり、反対に右から見ると歯磨き粉の裏側の成分表に書いてあるものが何に作用するのかわかります。
絶対にチェックしたい「医薬部外品」の文字
歯磨き粉は「化粧品」か「医薬部外品」に分類されます。
有効成分がしっかり入っているのは医薬部外品です。選ぶ際はパッケージで必ず確認しましょう。
高い歯磨き粉と安い歯磨き粉
これらの違いって何があるの?
と思うでしょう。
一概には言えませんが、薬用成分の量だと思います。
あとは上の表の中に載ってない新しい独自の薬用成分だと開発費などがかかっているでしょう。
たくさんの種類、量の薬用成分が入っている歯磨き粉はどうしても高くなってしまう傾向にあると思います。
ではおすすめは?
私は歯磨き粉はフッ素配合のものなら何でもいいと思っています。
しかし、歯科医院専用のもので多くみられる低発泡性のものは長く歯磨きを行う上で重要であると思っています。
市販のものは発泡剤が多く、少量で口の中が泡だらけになってしまいます。そしてゆすぎたくなってしまい、しっかりと磨ききる前に歯磨きが終了してしまいます。
それを考慮して少量しか歯磨き粉を付けなければ薬用成分の恩恵に預かれません。
これらのことから、
私はフッ素配合の低発泡性のものをおすすめします。

子どもに使うときの注意

「フッ素=虫歯予防にいい」とは言っても、小さなお子さんには使い方に注意が必要です。
0〜2歳:ほんの少量(爪の先程度)
3〜6歳:5mm程度を目安に
まだうがいが上手にできないお子さんには、成分が強すぎないタイプを選びましょう。
とはいえ、日本の基準では通常使用では中毒の心配はありませんので、過度に不安になる必要はありませんよ。
歯磨き粉とうがい

歯磨き後、コップいっぱいの水でしっかりゆすぐ…これはもったいない習慣です。
フッ素などの有効成分を洗い流してしまいます。
おすすめは少量の水で1回だけ軽くゆすぐこと。低刺激タイプを使えば、ゆすぎたい衝動も減らせます。
まとめ
おすすめは、「フッ素配合・低発泡・低刺激」の歯磨き粉です。
最初は泡立ちが少なくて物足りないかもしれませんが、それでOK!
大切なのは、薬用成分の効果を最大限に活かす磨き方と選び方。
どの歯にどれだけ磨き残しがあるか、自分では分かりにくいこともあるので、
定期健診でご相談いただければ、あなたやお子さんにぴったりの歯磨き粉もアドバイスいたします。
一緒にデンタルIQを上げて、家族みんなで笑顔あふれる毎日を過ごしましょう!