2025年7月11日
こんにちは。船橋市の子育て世代も通いやすい歯科医院「ウィステリアデンタルケア」です。
「タバコは百害あって一利なし」――これはよく聞く言葉ですが、実際にどんな害があるかを詳しく知っている人は少ないかもしれません。
特に、口の中にはタバコの影響が真っ先に現れます。
この記事では、タバコが全身・お口・美容に及ぼす影響をわかりやすくご紹介します。禁煙を考えている方、ご家族の禁煙を応援したい方にも読んでいただきたい内容です。

■タバコの中には何が入ってる?
タバコの煙には、実に約4,000種類の化学物質が含まれています。
そのうち200種類が有害物質、70種類が発がん性物質だと言われています。
代表的な有害物質:
ニコチン
タール
一酸化炭素
これらが、全身の臓器や細胞、そしてお口の中にも悪影響を及ぼしています。
■タバコが引き起こす全身のリスク
がんのリスクが大幅アップ
喫煙によってリスクが高まるがん(※非喫煙者との比較):
喉頭がん:約5.5倍
膀胱・尿管のがん:約5.4倍
肺がん:約4.8倍
食道がん:約3.4倍
口腔がん:約2.7倍
喫煙とがん死亡について相対リスク
このように、タバコは肺だけでなく「全身のがんリスク」を引き上げてしまうのです。
■美容への影響も深刻
タバコは「老化」を早めます
喫煙は肌の血流を悪くし、ビタミンCが失われやすくなります。
その結果、以下のような「スモーカーズフェイス」の症状が出てきます。
顔色がくすむ
唇が乾燥する
歯や歯ぐきが黒ずむ
口元や目尻のしわが増える
ファイザーすぐ禁煙.jp
つまり、タバコは見た目にも“年齢以上の印象”を与えてしまうのです。
■タバコが口の中に与える7つの悪影響
口は、タバコの煙の「入り口」。そのためダメージも大きくなります。
① 歯周病の悪化
血流が悪くなり、免疫力が下がって炎症が進行
症状に気づきにくく、発見が遅れることも
② 口臭の悪化
タバコ臭に加え、歯周病・唾液不足による悪臭が発生
③ 審美面の悪化
歯のヤニ汚れ、歯ぐきの黒ずみが定着しやすい
④ 虫歯の進行
唾液の減少で虫歯になりやすく、治りにくい環境に
⑤ 味覚の低下
味を感じる細胞がダメージを受け、食事の満足度も低下
⑥ 免疫機能の低下
唾液に含まれる抗菌成分が不足し、細菌・ウイルスに弱くなる
⑦ 口腔がんのリスク増
粘膜に刺激が加わり続けることで、がん化の可能性が上昇
キーワードは「血流の悪化」と「唾液の減少」。この2つがすべての悪影響につながっています。
■今からでも間に合う!禁煙のメリット
禁煙を始めると、たった数日でお口の中に良い変化が現れ始めます。
禁煙3日後から変化が!
研究によると、歯ぐきの血流は禁煙3日後に有意に上昇し、2週間以内に元のレベルに回復すると言われています。
禁煙することで得られる効果:
歯ぐきの血色が良くなる
傷や炎症の治りが早くなる
唾液が出やすくなる
虫歯や歯周病のリスクが下がる
食事の味がしっかり感じられるようになる
■まとめ:自分も家族も守るために
喫煙は自分だけでなく、身近な人への影響(受動喫煙)もあるため、
「やめたいと思った時がベストタイミング」です。
タバコは“やめづらい”ものですが、保険適用で禁煙治療が受けられる方法もあります。
お口の健康から全身の健康、そして見た目まで――
禁煙がもたらすメリットをぜひ体感してみてください。
今回もひとつ、あなたのデンタルIQが上がりましたね!
素敵な笑顔と健康を、未来の自分と家族のために。