2025年12月02日
こんにちは。船橋市習志野台の子育て世代も通いやすい歯科医院「ウィステリアデンタルケア」です。
お子さんがラグビーや空手などのスポーツをしているご家庭では「マウスガード(マウスピース)」という言葉、耳にしたことがあるかもしれません。
実はこのマウスガード、外傷予防だけでなく、集中力や運動パフォーマンスの向上にもつながる可能性があるんです!
今回は、マウスガードの知られざる効果や、選び方、注意点をわかりやすくご紹介します。
■マウスガードってどんなもの?
マウスガードは、スポーツ中の衝撃から歯や口の中を守るための装置で、歯全体をやわらかい樹脂素材で覆います。就寝時用のナイトガードとは異なり、スポーツに適した形状・厚みになっています。
■義務化されているスポーツは?
現在、以下のようなスポーツではマウスガードの着用が義務化または強く推奨されています。
ラグビー
アメリカンフットボール
ボクシング
空手・テコンドー(流派や大会による)
キックボクシング
ラクロス(2017年より男子も)
アイスホッケー
総合格闘技
今後さらに多くの競技に広がる見込みです。
■マウスガードの主な効果
歯の破折・脱臼の予防
唇や舌など軟組織のケガの防止
衝撃による脳へのダメージ軽減(脳震盪のリスク軽減)
富山県の高校での調査では、スポーツ中に約3割の生徒が歯に関するケガを経験しているとの報告もあります。
■どこで手に入る?3つの入手方法
① 市販のマウスガード(セルフ成型)
◎安価で手軽(1,000円程度)
△フィット感が弱く、息苦しさやずれの原因に
② 通販オーダー(自己型取り)
◎名入れやカラー選択可、フィット感○
△型取り失敗リスク・調整不可・価格は1〜2万円
③ 歯科医院でのオーダーメイド(推奨!)
◎専門家が調整、噛み合わせまで考慮、抜群のフィット感
△費用は医院により異なる(自由診療)
■オーダーメイドマウスガードの“隠れた力”とは?
正しく作られたマウスガードは、ただの「保護具」ではなく、次のようなパフォーマンス面でのサポートも期待できます。
平衡感覚の安定 → 左右のかみ合わせがしっかりすることにより動作や姿勢の向上
視線のブレ防止 →しっかり噛めることで頭が揺れにくく安定します。動体視力や運動中に物をしっかり目で追うという能力が向上する可能性があります。
集中状態を維持しやすい → しっかり噛むことにより集中したリラックス状態が作りやすくなります。反射速度の向上につながります。
※これらの効果は研究段階にあり、現在も実験が進められています。
■注意点:「口を閉じる意識」が大切!
オーダーメイドのマウスガードは落ちにくいため、つい口が開いたままになりがちです。
しかし、衝撃時に口が開いていると、逆にケガを悪化させる恐れも。
「衝撃が来そうなときは口を閉じる」意識が安全につながります。
■まとめ
スポーツに取り組むお子さんや大人にとって、マウスガードはケガ予防だけでなく、パフォーマンスアップのカギにもなり得ます。
「市販」から「歯科オーダーメイド」までそれぞれのメリット・デメリットを知って、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
マウスガードを正しく使い、楽しく安全なスポーツライフを送りたいですね!