2025年11月10日
こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
「虫歯があるけれど痛くないからそのまま…」「歯ぐきの腫れはいつか治るだろう」と、虫歯や歯周病の症状を放置していませんか?
今回は、虫歯や歯周病の仕組みを簡単におさらいしつつ、放置することでどんなリスクがあるのかを分かりやすくご紹介します。
■虫歯と歯周病ってどんな病気?
虫歯とは?
虫歯は、細菌が糖を分解して生み出す酸が、歯の表面のエナメル質を溶かしていくことで進行する病気です。再石灰化(歯の修復作用)を超える脱灰が続くことで、歯に穴が開いてしまいます。
自覚症状がほとんどないまま進行し、痛みが出た頃にはすでに深刻な状態になっていることも。早期発見・早期治療のためには定期的な検診が重要です。
歯周病とは?
歯周病は、細菌の感染により歯茎や歯を支える骨が破壊されていく病気です。30代以上の約8割がかかっているともいわれるほど、非常に身近な病気です。
歯ぐきの赤み・腫れ・出血から始まり、やがて歯がグラグラになって抜けてしまうことも。しかも虫歯のような痛みが出づらく、気づいたときには進行していることも少なくありません。
■虫歯を放置するとどうなる?
虫歯は自然治癒しません。
C1〜C2程度では無症状でも、進行すると痛みを伴うC3(神経に達する)へ。そしてさらに進むと、痛みがなくなるC4(神経が死んだ状態)に至ります。
C4の虫歯を放置すると、
歯の根っこまで感染が広がる
顎の骨にまで菌が達し「骨髄炎」になる
顔や顎が腫れ、ひどい口臭や激しい痛み
最悪の場合、菌が血流に入り、敗血症・心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こす危険性
虫歯は、全身の命に関わる病気に発展することもあるのです。
■歯周病を放置するとどうなる?
歯周病も放置すると、
歯が抜ける
隣接する健康な歯にも感染
複数本の歯を一度に失うリスク
さらに、近年の研究では歯周病菌と全身疾患の関係性も明らかになっています。
歯周病と関連する疾患
糖尿病
心臓病
脳梗塞
動脈硬化
誤嚥性肺炎
骨粗しょう症
早産・低体重児出産
歯周病はまさに“静かなる全身疾患の引き金”と言っても過言ではありません。
■虫歯・歯周病を防ぐためにできること
正しいセルフケア
優しく丁寧なブラッシング(歯と歯ぐきの境目を意識)
フロス・歯間ブラシの活用
フッ素入り歯磨き粉を使用
プロによるケア
3〜6ヶ月ごとの定期検診
歯石除去・クリーニング
ブラッシング指導で磨き残しゼロへ
生活習慣の見直し
間食・甘い飲み物の頻度を控える
ストレス管理と十分な睡眠
禁煙・節酒
■まとめ
虫歯や歯周病は、決して「ただのお口の病気」ではありません。放置することで歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす重大な病気です。
「痛みがない=大丈夫」ではありません。
小さな違和感でも早めに歯科医院でチェックを受けましょう。
予防こそが最大の治療です。ぜひ今日から、お口の健康を守る一歩を踏み出してみてくださいね。