2025年11月07日
こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
普段はあまり意識することのない「唾液」ですが、実はお口と体の健康を支える大切な役割を担っています。唾液の分泌が減ってしまうと、思わぬトラブルにつながることも。
今回は、唾液の働きと分泌量を増やすためにできることについて解説します。
■唾液のはたらきって?
① 味を感じるサポート
舌で味を感じるために欠かせないのが唾液。味物質を味蕾に届けてくれます。
② 消化を助ける
唾液に含まれる酵素「アミラーゼ」が、食べ物のデンプンを分解して消化をサポート。唾液の分泌量が少ないと消化不良を起こしてしまうリスクがあります。
③ 抗菌・免疫作用
唾液には細菌やウイルスの活動を抑える抗菌成分が含まれており、体の入り口で感染を防ぐ働きをします。唾液の量が減ってしまうとその門番もいなくなってしまい、風邪をひきやすくなったり体調を崩しやすくなります。
④ 酸性から中性へ戻す力(緩衝作用)
食後に酸性へ傾いた口内環境を中性に戻し、虫歯リスクを軽減します。
⑤ 歯の再石灰化を促す
カルシウムやリンが歯の表面を修復してくれる、虫歯予防に欠かせない作用です。
⑥ 口臭予防
唾液が減ると口臭の原因菌が増加します。寝起きの口臭はその典型例です。
⑦ 自浄作用
食後に唾液が食べかすを洗い流してくれます。これが弱ると虫歯や歯周病の原因に。
⑧ お口の潤滑と保護
滑らかな発音や飲み込み、粘膜の保護など、生活の快適さにも直結しています。
■唾液を増やすためにできること
唾液の分泌を促すには、日常生活の中で以下を意識してみましょう。
ガムや梅干し、レモンなどを活用(酸味で刺激)
唾液腺マッサージ(耳下腺・顎下腺・舌下腺をやさしく刺激)
お口の体操や舌の運動(あいうべ体操など)
よく噛む食事習慣(噛む回数を意識)
口呼吸の改善(口が開いている方は特に注意)
ストレスをためない(自律神経と唾液は密接な関係)
■ドライマウスのチェックリスト
次のような症状がある方は、ドライマウスの可能性があります。
☑ 口の中がネバつく
☑ 喉が渇く
☑ 舌が痛む
☑ 飲み込みづらい
気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
■まとめ
唾液は“健康のバロメーター”とも言われるほど大切な存在です。
口腔環境を守るためにも、唾液の分泌を意識して、日頃からできることを習慣化していきましょう。乾燥を感じたら、まずはお口の状態を見直してみてくださいね。