2025年10月14日
こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
「痛い!歯をぶつけた!」
突然のアクシデント。とっさにどうすればいいのか、迷ってしまいますよね。
実は、そのときの初期対応が、将来の歯の健康を大きく左右することも。
今回は、歯の外傷時に知っておきたい正しい対処法をケースごとにご紹介します。
最も大事なのは「すぐ歯科医院へ」
まず最初に大切なこと。それは 自己判断せず、なるべく早く歯科を受診すること!
症状が軽く見えても、内部では見えないダメージがあるかもしれません。
ケース別:対処法まとめ
・ 歯が抜けた(根ごと)
→【最優先で歯科医院へ!】時間との勝負です。
抜けた歯は乾燥させずに、牛乳や歯の保存液に浸して持参してください。
※記事内で紹介されていた過去記事リンク:可能であれば埋め込み
・ 差し歯・被せ物が取れた
【やってはいけないこと3つ】
痛いのに無理に戻す
→無理に戻そうとすると、歯の根っこに亀裂が入ったり、割れてしまったり、状態が悪くなってしまう可能性があります。
そのまま食事をする
→食事中は一回噛むたびに自分の体重ほどの力がかかると言われています。大きな力により歯に亀裂が入る危険性があります。
自分で接着剤でくっつける
→安易に自分で強引につけてしまうと、ほかの歯や歯ぐきに悪影響になることは間違いありません。その後の治療もやりにくくなってしまいます。
⚠無理に戻すと、歯の根にヒビが入るリスクも!
取れた状態で一旦保管し、早めに受診してください。
・ 歯が欠けた
欠けた破片があれば、乾燥したままでOKなので捨てずに持参してください。
● 痛みがない → 応急修復で済むことも
● しみる・ズキズキ痛い → 神経まで達している可能性があるため、早めの治療が必要です。
・歯が揺れている
揺れている原因は主に2つ:
歯の根が折れている
歯の周囲組織(歯根膜)が伸びている
【やってはいけない】
・揺らす/噛む
・指で押す
→ 安静第一! 歯科医院で固定処置が必要なこともあります。
・ ぱっと見、異常はないけど押すと痛い
外から見えなくても打撲のように一時的な炎症や内出血がある場合も。
今は大丈夫でも、X線検査で記録を残すのが理想です。数ヶ月後の変化を見逃さないためにも一度相談を。
⚠あとから起こることも…
ぶつけた直後に異常がなくても、数ヶ月後に以下のような変化が出ることもあります:
歯の変色
噛むと痛い
歯ぐきが腫れる
神経の自然死や吸収(歯根の異常)
これらは 受傷から半年以内に出てくるケースが多いため、定期的な検診で経過観察をおすすめします。
まとめ
大切なことは、
不必要に触らないこと
症状が軽いからと言って自己診断で安易に考えないこと
普段から口の中をよく見て変化に気付けるようになることです。
急なトラブルにも落ち着いて対応できるように、正しい知識と判断力(=デンタルIQ)を持っておくことが大切です。
「知っている」だけで、大きな差が出ます。
ご自身やお子さん、大切な人の歯を守るためにも、ぜひ覚えておいてくださいね