2025年11月01日
こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
「虫歯がありますが、今回は経過観察しましょう」——
そんなふうに言われて、「治療しなくて本当に大丈夫?」と不安になったことはありませんか?
実は、すべての虫歯がすぐに削って治療が必要というわけではありません。
特に「初期虫歯」は、適切なケアと生活習慣の見直しで進行を抑えることができ、削らずに経過を観察する選択がされることがあります。
今回は、「経過観察でOKな虫歯」と「注意すべきポイント」について、わかりやすくお話しします。
■初期の虫歯は様子見でOK?
虫歯の進行には段階があり、一般的には以下のように分類されます:
C0(脱灰):歯の表面が白く濁って見える状態。穴はなく、再石灰化が期待できる。
C1:エナメル質に小さな穴があるが、痛みはない。
C2:象牙質に達し、冷たいものがしみることがある。
C3:神経まで虫歯が進み、強い痛みを感じる。
C4:歯根まで進行。抜歯が必要になることも。
C0〜C1の段階であれば、進行を抑えるためのケアを継続することで、削らずに済む可能性があるのです。
このため、歯科医師が「経過観察」を選ぶことがあります。
■なぜ削らずに経過観察するの?
「虫歯なら早く削って治したほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、一度削った歯は二度と元に戻りません。
詰め物をしたとしても、いずれやり直しが必要となり、繰り返すほどに歯が小さく弱くなってしまうのです。
そのため、歯を長く健康に保つには「できるだけ削らないこと」が大切。
経過観察は、歯を守るための大切な判断でもあります。
■経過観察中にやってはいけない「放置」
「削らない」と言われて安心してしまい、ケアを怠るのはNGです。
以下のポイントに注意しましょう。
①再石灰化を促す習慣を
再石灰化とは、虫歯によって溶けかかった歯の表面を、唾液中のカルシウムやリンによって修復する働きのことです。
フッ素配合の歯磨き粉やフッ素塗布で歯を強化することや、キシリトール入りのガムを噛むことで虫歯菌の活動を抑え、唾液の分泌量を促すことが重要です。
だらだら食べは避けて食事の回数を決め、間食を控えることで口の中が酸性になりにくくなるようにしましょう。
②正しい歯磨きと食生活
歯磨きは1日3回以上、フッ素入り歯磨き粉を使用して行うのが理想です。特に就寝中は口の中が乾きやすいので、寝る前の歯磨きを特に念入りに行うことを意識しましょう。間食を減らし、糖分の摂取を控えるなどの習慣も大切です。
毎日の習慣が、初期虫歯の進行を抑えるカギとなります。
■経過観察では済まない虫歯とは?
次のような症状がある場合は、早めの治療が必要です。
C2以上の進行(象牙質まで到達)
痛みやしみる症状がある
黒ずみや穴が見える
医師が進行スピードを懸念している場合
無理に様子を見ていると、手遅れになるリスクも。歯科医師の指示にしっかり従いましょう。
■まとめ
虫歯と聞くと「すぐに治療」と思いがちですが、初期段階であれば“削らずに治す”選択肢もあります。
経過観察といっても放置していいわけではありません。
正しいセルフケア
定期的な歯科チェック
フッ素や唾液の力を活かす工夫
これらを取り入れることで、歯を守りながら治療の必要を最小限に抑えることができます。
不安があるときは、いつでも私たちウィステリアデンタルケアにご相談くださいね。