2025年8月04日
こんにちは。習志野駅から徒歩20秒の予防歯科、ウィステリアデンタルケアです。
「虫歯に気をつけてちゃんと歯磨きしているから安心!」
…そんなあなたにも、見えないリスクが潜んでいるかもしれません。
実は、虫歯がなくても歯が溶けてしまうことがあるんです。

その原因は――「酸」。
酸性の飲食物により歯の表面が徐々に溶けていく症状を「酸蝕症(さんしょくしょう)」と呼びます。
この記事では、酸蝕症の原因と予防策について、わかりやすく解説していきます。
■虫歯と酸の意外な関係
虫歯はショ糖(砂糖)をエサにした虫歯菌が「酸」を発生させて歯を溶かすことで起こります。
つまり虫歯の発生も「酸」が引き金になっています。
そして、酸蝕症は菌ではなく、飲食物に含まれる「酸」そのものが歯を直接溶かしてしまう症状なのです。

■歯を溶かしやすい食品の特徴
① 酸性度が高い(pH5.5以下)食品
レモン・柑橘類
炭酸飲料
酢を使った食品
エナジードリンク



② お口の中に停滞しやすい食品
グミや飴、梅系のお菓子
長時間ちびちび食べる嗜好品

→これらは歯に接触する時間が長いほどリスクが高まります。
■酸蝕症になりやすいシチュエーション
スポーツ中のスポーツドリンク常飲(唾液が減少してリスクUP)
寝る前の酸性食品摂取(唾液分泌が減り、歯の再石灰化がされにくくなる)
口さみしさからの“ながら食べ”習慣
思春期やお子さまの未成熟な歯には特に注意が必要です。
■酸蝕症の予防方法
ダラダラ飲みは避ける
ペットボトルで少しずつ飲むのではなく、缶飲料などで短時間で飲みきる方が望ましいです。

酸性のものを摂った後は口をすすぐ
歯磨きがすぐできない場合でも、水やお茶で口をすすぐだけで酸を中和できます。
唾液を出す習慣をつける
シュガーレスガム(例:リカルデント)は唾液の分泌を促進し、酸を洗い流す効果があります。

就寝前は酸性食品を避ける
寝ている間は唾液の分泌が少ないため、酸の影響を受けやすくなります。
歯磨きはやさしく行う
酸にさらされた直後の歯はデリケート。柔らかめの歯ブラシでやさしく磨きましょう。
■まとめ
酸性食品や飲料の摂り方ひとつで、虫歯ではないのに歯が溶ける「酸蝕症」になるリスクがあります。
「よく飲むジュースやお菓子は大丈夫?」
「ちびちび飲み、寝る前の一口、大丈夫?」
まずは、日々の習慣を見直すことが予防の第一歩です。
正しい知識とちょっとした工夫で、大切な歯を守っていきましょう。
デンタルIQを高めて、家族みんなで健康な笑顔をキープしましょうね!