こんにちは。習志野駅から徒歩20秒、予防歯科ウィステリアデンタルケアです。
「子どもには健康に育ってほしい」と願うのは、すべての親の共通の気持ちですよね。
でも、実は身近な「タバコの煙」が、お子さんの虫歯リスクを大きく高めてしまう可能性があるとしたら…？

今回は、あまり知られていない「受動喫煙と子どもの虫歯の深い関係」についてお話しします。



■受動喫煙と虫歯リスク、どれくらい関係があるの？

複数の研究によると、タバコの煙にさらされた子どもは、虫歯になるリスクが最大で3.5倍にもなることがわかっています。
たとえば…

受動喫煙は頻度が上がるほど虫歯のリスクが上がります。
父親のみ喫煙者の場合禁煙者に比べ１．５２倍両親共に喫煙者の場合２．２５倍

妊娠中の喫煙も、将来の虫歯リスクを1.5倍高める可能性がある

子どもの前では吸わなくても、服や髪についた煙の成分で虫歯リスクが約1.5倍に

つまり、「見えない煙の害」も大きいのです。



■なぜ受動喫煙で虫歯が増えるの？

研究によって少しずつ原因も明らかになってきています。
✔ 虫歯菌が増えやすくなる
タバコの煙が子どもの免疫力を下げ、虫歯菌が繁殖しやすい状態に。

✔ 歯が弱くなる
タバコの有害物質（ニコチン・鉛・カドミウムなど）が、歯の形成を邪魔してしまいます。

✔ 唾液の働きが弱まる
唾液は「虫歯を防ぐ働き」があるのですが、煙に含まれる物質がその量や質を下げてしまうのです。

■見た目の影響も…？気づきにくいサイン
受動喫煙は、見た目にも現れることがあります。

歯ぐきが黒ずんでしまう（メラニン色素沈着）


妊娠中の喫煙は、生まれてくる赤ちゃんに「唇やあごの形成不全（口唇口蓋裂）」のリスクもあると言われています。

お子さんのかわいい笑顔を守るためにも、タバコの影響を知っておくことはとても大切です。



■まとめ：子どもは煙を選べません。守れるのは、大人の行動です

子どもは自分でタバコの煙を避けることができません。だからこそ、周りの大人のちょっとした配慮が大切です。
・タバコをやめる・控えることができたら理想的
・どうしても吸う場合は、完全に分煙できる場所で
・手洗い・着替えなどで「煙を持ち込まない配慮」も忘れずに

私たち歯科医院では、歯の健康だけでなく、お子さんの健やかな成長を支えるアドバイスも大切にしています。
「知らなかった」から「気をつけてみよう」に。
この記事を通して、あなたの“デンタルIQ”がまたひとつ上がりましたね。
素敵な笑顔と健康な毎日を、一緒に育てていきましょう！